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幸せなカフェタイムに携帯のラインが鳴った。
三枝さんからの仕事ラインに吹いた。
「大丈夫ですか?」
「すみません。みっともない所みせました。」
「田神さんの事、三枝さんから聞かされる前から知っていてお会いして益々興味がわきました。」
「はい?」
三枝さんからのラインは、川崎君は麻咲の事前から知ってて会えて運命感じてるかもしれないからチャンスだと思ってしっかり掴んでおきなさいとの事だった。
「僕は、年上の女性好きですよ。田神さん、個人的なお願いがあります。先程の、恋愛相手ですが仕事上と言う事もあり気まずくはなりたくないとは思いましたが、僕にしてもらえませんか?」
直球ストレートで爆弾発言されると私の心に鋭い弓矢が深く刺さった。素直なのは悪くないけど、仕事上のパートナーになるならそういうのは避けたいのが普通。意識したら終わりでしょ。はまりすぎ注意なラブフラグ立ったらどうするの?
「お待たせしました。メロンクリームソーダーとふわふわもちもちパンケーキです。メープルソースはご自由におかけ下さい。」
「…返事保留でお願いします。」
「分かりました。先に食べて下さい。」
今の状況がまず気まずい。川崎さんは、年上の女性と付き合ってこんな風に彼女を口説いているのだろうかとか考えてしまう。私の恋愛対象キャラクターの条件には入っているけど、まだ未知数。
温かいパンケーキの焼きたてふわふわな匂いが私の嗅覚を刺激して脳が反応する。匂いは、鼻から入ってくる。間違いなく美味しい匂いだと脳が判断し、私の食欲をかきたてる。
「お先にいただきます…んっ!美味しい。あっ、写真撮るの忘れてた。」
初対面の人に私の食事の時の気の抜けた素の顔をみせてしまう。無防備で隙がありすぎる。でも、私はふと脳内で考えてみた。
『自分だけ食べて良いと思ってるの?彼にも一口差し出したら女子力上がるかもよ。』
『何言ってるの?初対面の人にいきなりそれは無いでしょ。しない方がいいわ。』
『でも、彼は私に夢中だからしてもありでしょ。』
脳内で私の分身達が脳内会議を開いて決まった結論は、試す価値ありで反応をみよとの中間な答えだった。
「あの…私の切ったので気にしないならこれ食べてみますか?」
「えっ?じゃあ、お言葉に甘えて食べさせてくれますか。」
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