第4話

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くるみに出会ったのは高校生の時。 2年になってクラス替えをして隣同士になり 仲良くなった。 「れいらちゃんのノート可愛い!! ねぇねぇ!どこで買ったのー?」 最初はまさか同じ物を買って真似するとは 思っていなかった。 数日後。 「見て見てー!れいらちゃんとオソロー!!」 友達として一つくらいお揃いがあっても良いか。 そう思っていた。 しかし、 それだけじゃなかった。 ストラップ、筆箱、身の回りの物を 片っ端から同じ物に揃えてきた。 他の友達からは 「あの子ちょっと怖いよ! れいら、気をつけた方が良いよ? くるみ、人の男まで真似するらしいから!」 と言われたりもした。 流石に男ばかりは真似するも何も 1人しか居ないし、無理だろうと思っていた。 夏休みが明け、友達と休み時間に話をしていた。 「れいらの彼氏、超イケメンじゃん!!」 「しかも有名私立に通ってるとか羨ましい!!」 「今度合コンセッティングして!!」 話を聞いていたのか、 くるみが輪の中に入ってきた。 「れいらちゃんモテそうだもんねー!!」 何気ない話で終わったと思っていた。 数日後の放課後デート。 「ごめん。他に好きな人が出来た。」 彼にそう言われ、ムカつきもしたけど 目移りする隙を与えてしまった私に 魅力が無いんだと言い聞かせ、 円満に終わらせたつもりだった。 更に数日後。 「くるみ?何その指輪・・・」 友達と話をしていた時、 1人の友達がくるみの左手中指にある 指輪に気付いた。 「彼氏がくれたのー!」 と、見せびらかした指輪と彼氏の写メに 私と3人の友達はドン引きした。 くるみの彼氏は私の元彼だったから。 タイミング良く 彼から電話が鳴り席を外したくるみ。 「ねぇ!どういう事!? あれ、れいらの彼氏でしょ?」 私は別れた経緯を話す。 「・・・それ、くるみが裏で 何かやったんじゃない!?」 「じゃなきゃタイミング全部おかしいって!!」 私の中に変なドキドキが鳴り響いていた。 「ちょーうざい!」 電話が終わり戻ったくるみは怒っていた。 何があったのか聞くと 「束縛?みたいな!超うざいから別れて来た! れいらちゃんあんなのと別れて正解だったね!」 流石に怒りもMAXだった。
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