第4話

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友達も皆同じ気持ちだったらしく 省こうと言われた。 が、私は省く位なら真っ正面からぶつかって 叩き落とそうと決めた。 そんなある日。 芸能事務所に所属してた姉に紹介された まだ知名度の低いモデルの男性と 付き合う事になった。 勿論、友達には写メを見せてと言われ全て話すが、 くるみにだけは嘘をついた。 「隣町の男子校!?こんなイケメンいるんだね!」 食い付いた。 彼は私の2つ年上で専門学校に通いながら モデルの仕事をしている。 隣町に居るわけが無い。 数日後。 「最近隣町の知り合い増えたんだけど れいらちゃんの彼氏の事、 誰も知らないらしいんだよねー。 県立面良高校でしょ?おかしいなー。」 必死に探していた。 「身長は?体重は?ってか、名前教えて?」 素直に教える訳もない。 私は放課後、 皆とカフェに行く約束をしていたので くるみを誘ってみた。 すると、 「用事があるからまた誘って?」 と言って足早に帰って行った。 私達はくるみの元クラスメイトも誘い 隣町の男子校付近に行った。 すると校門前で携帯を片手に 男子校生と話をしながら1人1人 顔と名前を確認している感じだった。 私達は動画を撮影しながら気付かれないよう 静かに背後から近づく。 「ねーくるみちゃん。そんな人居ないって。 なんだったら俺が相手になるから。」 「はあ!?なんであんたみたいな不細工と!? 笑わせないでくれる? 私があの女より良い女になるには この男が必要なの!! 5万も払ったんだから本気出して探せよ!!」 私達は本当に殺意を感じた。 「あんたまじ最低!!」 「そこまでして人の男取るとか 頭イカれてんじゃないの!?」 「れいらにも前のクラスメイトにも謝れよ!」 友達の怒り剥き出しな雰囲気に 男子校生はお金を返し走り去って行く。 私はくるみの前に出るとおもいっきり ビンタを喰らわせた。 「もう二度と私達に近づくな!! あんたがどんなに必死になっても 見つけられないから! ここの生徒じゃないし!!」 私達は地元へ帰る道中、保険をかけた。 逆ギレ出来ない様に撮影した動画を 学校中の生徒に拡散、勿論ネットにも晒した。 翌日からくるみは不登校になり 進級すると同時に自主退学をした。 物と同じ様に人を利用した罰。
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