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ドアが開き、ジーンズ姿の崙土が部屋から出て来る。
「まだ時間あるんだろ…飯でも食おう。ワミがイライラするのは、腹が減ってる時と生理の時だ」
崙土はそう言いながら歩き、キッチンに立った。
「いいえ、先生がお利口さんでない時が一番イライラします」
和美はそう言うと冷蔵庫を開けた。その和美の手首を崙土は掴む。
「俺が作るよ。昨日のお詫びに…」
そう言う崙土に和美は微笑む。
「先生が作れるのってインスタントラーメンだけじゃないですか…」
「そうだよ…ダメか」
和美は溜息を吐いて崙土の手を振り払った。
「ダメに決まってるでしょ…。私が作ります。それがどうしても嫌っておっしゃるのなら外に行きましょう」
和美はじっと崙土を睨んだ。
崙土はその強い目力に負け、首を窄めながらキッチンを出て行った。
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