運命の出会い

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____『新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。』 マイクを通したミヤの声が体育館に響く。ただ今俺は体育館の端っこ、役員席にいます。 隣には日本を代表する大企業の御曹司にしてこの学園の生徒会長、(さかき) 龍司(りゅうじ)。 何様俺様龍司様。漆黒の髪が今日もお美しいですね。キャーカッコイー 一部の新入生の熱い()視線を受けながらもつまらなさそうに携帯をいじっているこの男。おい生徒会長がそんなんでいいのか。そして騙されるな新入生達。こんな顔してっけど、中身はただの俺様野郎だぞ。 入学式の真っ最中。並べられた椅子に座る新入生達。その中に見知った頭を見つけた。向こうもこちらに気付いたようで手を振ってくる。その様子を微笑ましいなと思いながらも今は入学式の途中で俺は生徒会役員。手を振り返すわけにはいかない。 小さく首を振ればそいつらのアホ毛がシュンと小さくなった気がした。そんなバカな。 『新入生代表の挨拶。間宮(まみや)(るい)間宮(まみや)(せい)壇上へ。」 「「はい!」」 おっともうそこまで進んだのか。名前を呼ばれた2人は元気に返事をしてステージに上がっていく。歩くと茶色のアホ毛がぴょこぴょこと揺れる。可愛い。 この2人こそ今期生徒会にはいる予定の双子。俺を王子と呼び始めた奴らでもある。
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