封じられたキオク

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封じられたキオク

ピピピピピピピ… 「ふみゃうっ!?」 少女は奇声を上げて飛び起きた。 潤んだピンク調の琥珀の瞳は、いつもどおりの自分の部屋、天蓋、天井、とびら、机、そして壁一面に広がる大きな本棚をうつす。 「…あや?」 ぽさぽさの水色の髪、ぼーっとしている瞳、パジャマ。 ようやっと覚醒したらしき少女は、ベットから降りて制服にきがえはじめた。 着ている制服は、星歌学園中等部の制服。 「…よし!」 いつものりぼんでかみをしばると、 少女、天音『音羽』は部屋から出ていった。
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