マッシュな僕は脇役

注意

副会長side

「はぁ、、なぜ私が転校生の出迎えに…」

正直、副会長なんて役職に就きたいとは1ミリも思ったことはなかった。

やるなら1番上の役職の『会長』。
誰かの下につくなんて考えただけで嫌気がさした。

だが…

「はぁ…私にはふさわしくないことをこんなに明確に思い知らされるなんて…」

現会長、竜王達哉(りゅうおうたつや)には、私には持っていない"人を動かす力"を兼ね揃えていた。

現に、私たち生徒会で組織されているグループ、『朱華(ｼｭｶ)』の総長をやっているのも達哉だ。

「…こんな事を考えている暇があるならもっと力をつけねば、、」

『―――、っこらせ！！』

「…え？」

…なんだ？得体の知れない黒い物体がこっちに…

『ちょ！あぶな、！！』

「っ？」

ドスンｯｯ

…随分と派手な着地の仕方で…

っといけない。

「あなたが転校生の方ですか？」

『おう！！俺が転校生の四月だ！！！よろしくな！！』

「では、理事長室におつれしましょう。」

『おう！！！…てか！その笑顔胡散臭いぞ！！！やめろよ！！』

「っ、気づかれたのは君が初めてです…」

なんだろう、やっと、気づいてもらえて嬉しいのか…？

…私は、気づいてほしかったのか、、？

…身体が勝手に動いて、キスをしてしまっていた。

そこで私の意識は途切れた。