04.不自由な自由

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 体よく閉じ込められたのだと判断し、しかたなく荷物を確認し始めた。とりあえず整理しなくては何も出来ない。  備え付けの本棚に資料を分類してしまっていく作業は単純だが、時間がかかる。だが集中してしまえば瞬く間に刻は過ぎた。  部屋が薄暗いことに気づき、慌てて時計を見れば……すでに夕方だった。  一応容疑者という立場なので、続き部屋の仮眠室で生活することになりそうだ。一通りの設備が整っている部屋を見回し、静か過ぎる研究室の椅子に腰を落ち着けた。  途端に疲れがどっと押し寄せる。  椅子によりかかる形のコウキが目を伏せてすぐ、インターフォンの音が響いた。 「はい」  応じた先で聞かされた内容に、コウキはがくりと肩を落とした。     
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