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【 若さゆえ 】
一ヶ月ほど前にバイト先で知り合ったユリカ。
同じ16歳、共通の話題も多くて仲良くなるのに時間はかからなかった。
人生初バイトという緊張感の吊り橋効果も手伝って、若い男女の持て余したエネルギーが燃え上がるのは必然だろう。
そのことに薄々気付いたと思われるバイト先の店長が、嫉妬なのか単なる嫌がらせなのか俺とユリカのシフトを被らないようにズラすという姑息な手段に打って出た。
しかし、会いたい君がいない状態が二人の心の距離を更に近づける事になり、なんだかんだで俺達は三日前から付き合っている。
「お互いの事をこれからもっと沢山知っていこうな」
どや顔で言い放った俺の雄姿に、キュンとなったユリカの笑顔が忘れられない。
彼女も出来たことだし、俺の高校生活は華やかなものになるだろう。
明日はデートだ。
楽しい事がいっぱい起こりそうな予感……
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