一話 『株式会社 善意』

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「当社の商売がお客様に不幸をもたらしているという噂ですよね?」 「御自身でもご存知でしたか・・・」 「ええ。よそからは「株式会社善意ではなく悪意」だなんて呼ばれることもありますから、当社としても我々の仕事ぶりをライターさんにお伝えすることで、真実を世に伝えて欲しいんです」 「なるほど。素性がバレれば門前払いの可能性を考えていたんですが、わざわざ芝居を打つ必要はなかったようですね」 私はボイスレコーダーの電源をONにした。 「では、お聞かせいただけますか?その仕事ぶりを」 「ええ。それでは、当社の経営する特別な新聞の話から始めましょうか・・・」
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