58人が本棚に入れています
本棚に追加
01.ようこそオカルトミステリー研究部へ!
小比類巻梢は、心底落胆していた。
いや、むしろ期待していた自分がいけなかった。
夢に見た高校生活、夢に見たイケメンとの出逢い。そんな少女漫画のような奇跡は現実には起きないことを知っていたはずだった。
「ようこそ、オカルトミステリー研究部へ!」
妙に明るい声でそう言ったのは、この研究部の部長である3年の大森淳だ。
風貌はよく言えば真面目、悪くいえばダサい。
梢は今一度、部室内を見渡す。部室と言うには狭い。元々は資料室か何かだったに違いない。そこへ机と椅子が8組置かれていた。
男子が3人、女子が1人がその椅子へ座って梢たちを見ている。
大森以外の男子生徒はそれぞれ2年の佐野樹と田中尚之と自己紹介をしてくれた。佐野の方はどちらかというとミステリーに、田中の方はオカルトに興味があるとのことだった。
それにしても――驚くことに全員メガネをかけている。
ちなみに、メガネ男子は正直好物なのだが、この人達には全くと言っていいほど胸がときめかない。
「早速だけど、新入部員の2人に自己紹介してもらおうかな」
梢はちらりと自分の横にいる人物を見た。
同じ1年生らしいが、こいつが一番【ナイ】。
最初のコメントを投稿しよう!