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桜が咲けば「春」という人もいれば、4月になれば「春」という人もいる。感じ方は人様々だ。 僕は春が嫌いだ。いや、正確には嫌い”だった”。 それが今となっては春が一番好きな季節になった。何故春がというのには。。。彼女が関係しているのかもしれない。 よく空の晴れた日に僕は桜を眺めながら涙を流す彼女を見つけた。 そんな彼女が他の景色や物より綺麗で輝いて見えた。 僕はそんな彼女に惹かれ彼女が泣いている理由をただただ知りたくていつの間にか声をかけていた。  「何で泣いてるんですか」 聞くと彼女は少し戸惑いながらも答えてくれた。つい先日辛いことがあり、自分は泣いていても変わらず桜が奇麗に咲いているのを見ると涙が一気にあふれ出してしまったらしい。 それからというもの、よく空の晴れた日には彼女を見つけたあの場所で話をするようになった。。。。。。。。。でも、そんな楽しいことは長くは続きやしない。
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