プロローグ

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その日はいつもよりお小言が煩い日あった。 「____魔王様!!また貴方はワンダーに出陣命令を出しましたね!?まだ前回の戦いでの報酬やら資材調達やら何も出来ていないのに!!他にも隣国への手紙もこちらに回して・・・我が国への暮らしや政治に関する制約などを纏めるのに大変なんですよ!!ちょっと!!聞いてますか!?」 小うるさい、宰相-ルーナ-の説教もBGMとして聞き流し我は次の戦争の配置や戦法を書き記していた。 「それと!!侍女が魔王様の部屋へ掃除に行かれた時に見つけたらしいのですが・・・貴方またペットを殺しましたね」 最後に疑問符がつかない所からルーナもわかっている・・・はずなのに我にあえて聞いてくるスタンスを見ると部下のはずがいっそう清々しいほどに・・・とその前に返事をしないとな 「何度も言うがアレはうるさい、もっと静かなのはないのか?」 「うるさいって鳴きもしませんでしょう、ハムスターなのだから」 「朝昼晩、ずっと回り続けているだろう?」 「ちゃんと無音になるように魔法もかけていますでしょう」 「存在がうるさいのだ」 「・・・」 我の言葉を聞いて、ルーナは深い・・・それはそれは深ーいため息をついた。 それも仕方がない、これが初めてではないのだから 「部下に優しく・・・その気持ちを知って頂くためにペットを飼ってほしい、ただそれだけですよ?どうして3日も経たないうちにころs・・・いえ、壊してしまうのですか?そんな簡単なこともできないのですか??私はいつになったら胃痛薬を手放せれるのですか!?」 「知らぬ、そんな事言っている暇があるのなら仕事を進めろ」 「あ"ぁ・・・どうして私はブラック企業になんて務めてしまったんでしょう」 「幼なじみだからではないか?」 「えぇ、そうです、そして貴方を放っておけないのですよ魔王様・・・このままではいつか壊れてしまいますよ」 小言のうるさいルーナを邪険しないのはそこに我への"優しさ"というものがあるからだ・・・しかし我にはそれがわからない。 何をどうすれば、"優しさ"と言われるのかわからないのだ。 ___そもそも、必要かどうかも理解できない、魔王にそれは必要か? 答えは否であろう。 そう言った我にルーナは「私達に必要です」と述べた。なんとも言えなくなった。
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