3_遊

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____僕は所謂、吸血鬼というやつらしい。 僕の食事は血を飲むこと。 兄ちゃんみたいにトーストを食べたって空腹は満たせない。 一体何処から生まれてきたのやら、家族で吸血鬼なのは僕だけ。(調べたこともあったけど、ちゃんと血は繋がっている) ていうか世界中探しても吸血鬼なんて僕以外居ないんじゃないかな。 調べたことないから、わかんないけど 「……ごちそうさま」 「お粗末さまでした」 兄ちゃんは頭を撫でてくれる。 「兄ちゃん……」 「なんだ?」 「昼も兄ちゃんのとこ行っちゃだめ?」 兄ちゃんとの約束、高校生から昼は自分で食べることになった。 「……遊、いつまでも俺がついてられる訳じゃないんだ。一人でも食事が出来るように昼は自分で探しなさい」 「気絶もさせなきゃだめ?」 「遊の体質がバレるのは避けたいんだ。遊が心配だからな」 「……………わかった」 兄ちゃんが僕のために作ってくれた決まりだから、僕は渋々頷いた。 「遊は可愛すぎるんだ……お兄ちゃん心配で心配で………!」 「わかったから。」 その下りはもういいよ
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