第二章 ☆ 気づき

12/12
139人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
母親にバレたら俺はどうなるんだろ……追放エンドかな。ゲームではそこで終わりだけど、俺はその後も生きていかないといけないし。 でも、別に危ない橋渡ってヒロインと無理矢理結ばれる必要も無いんじゃないか?ちゃと将来も見込んで選ばれた婚約者がいる訳だし。 「…雪愛ちゃんと結婚すれば平和なのに」 そうだ。絶対にヒロインと結ばれなければならないという決まりは無い。ヒロインには他にも男がいる。俺がその戦いに参戦する必要はない。変に失敗して家を追い出されるよりもよっぽど現実的だ。 しかし、何故婚約者がいながらもヒロインと結ばれることを選んだのだろうか。 雪愛ちゃんは今でも可愛い。成長したら絶対に美人になる!父親が将来も見越して選んだ相手だから、現実を見ればそっちの方が断然良いのだ。 俺はどんな状況でも絶対に幸せになれるルートを選ぶと決めた!そうしよう! そうしたら、作戦を練り直さなければ。まずは母親からの情報収集が先かな。 ── だが、お母さんはそれを許してくれるだろうか?もしかしたら、強制的にヒロインと結婚させられる事になるのでは?
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!