銀の秘密

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銀ちゃんの首に手をかけた僕を、銀ちゃんがしっかりと抱き上げる。そして、僕を見て「凛」と笑ったその時、大きな音が聞こえて強い風が吹いた。一瞬、目を閉じてからそっと開けると、銀ちゃんの背中に、きらきらと銀色に光る、とても大きな翼が付いてるのが…見えた。 「…きれい……」 僕は、ぽかんと口を開けて銀ちゃんの背中の翼を見て呟く。だんだんとわくわくしてきて、目を輝かせて銀ちゃんを見た。 「銀ちゃん、すごくきれいだね!かっこいい!いいなぁ…」 「そうか…ん、ありがと…。凛、しっかり俺に掴まってろよ」 顔を赤くした銀ちゃんは、そう言って少し屈むと、翼を動かして、一気に高く飛び上がった。
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