待ち合わせ

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「雪うさぎ?」 ブラウンの大きめな眼をさらに大きく見開いた部長が、小さめの声で聞いてくる。 「…親子連れだ。スゲーよ、部長」 興奮で思わず声が大きくなる。 「シーー。ビックリして逃げちゃうでしょ!」 「あ、あぁ。悪い」 「もうっ」 幸い雪うさぎは子うさぎのお世話に忙しいらしく、こちらを気にとめることはなかった。 カシャカシャとカメラの乾いたシャッター音が連続で聞こえる。 どれくらい経っただろうか。粉雪だった雪は、次第に本降りになってきた。 「部長、雪が」 「そうね、あと少しだけ」
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