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スミスと仲間たち
あらぁ~……。それでね…、そうそう!…
母親の長電話は終わらない。故にこの時間は小さき居住ダスト、HOKORI達の戦いが始まる。
「おめーら!今の内にバリケード張るぞ!」
「「「あいあいさー!」」」
「前衛のHOKORI部隊は後衛に合流しろ!」
「小HOKORI共はボスの元へ下がれぇ!」
慌ただしく指示を出しているのがどんな場所でも図太くはびこる皮膚片などで出来たホコリ隊の皆様。通称ヒフちゃんズ。
「みんな急いで~。あ、順番は守ってね~。」
「交通整備しま~す。えんやこ~ら、えんやこら~。」
「こらこら~そこ走らな~い。」
間抜けた声で誘導勧告をしているのが羽毛で出来たホコリ隊の皆様。通称ぴよちゃんズ。
「わーい!旅行だー!!わーい!」
「ねえねえ!この道汚くてとっても素敵!!!」
「あー!私が拾ったのよ!!横取りしないでよー!」
元気いっぱいにコロコロ転がっているのは繊維くずの皆様。彼等はまだまだ小さくHOKORIになりきれない子供達。
「なぁにチンタラしてんだコラァ!!!」
「あ~、ごめ~ん。」
「ワハハ!!オイラが一番だーーーい!!!」
「無駄にはしゃぐなガキ共コラァ!!」
「おっさんこわーい!変な顔ー!!」
「ぶち殺すぞガキ共ぉぉおお!!キェェェェ!」
「はいは~い、スミスさん大人気ないですよ~?」
「うるせぇ!あのガキ許さん!!そもそも…」
「長くなりそうなので~先に失礼しま~す♪」
「…。あいつもいつかぶち殺す。」
ヒフちゃんズの短気なスミス。今日も見事な理不尽ギレを呟くのであった。
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