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代わりに、僕には一枚の写真が送られてきた。
先輩の自撮りヌード写真。
写真の中の先輩は僕を睨んでいた。
その胸は傷だらけだった。何度も胸を開く手術をした痕だ。
ひどい傷。先輩が生きた証だ。
「これでも好き?」
その一言だけが書かれていた。
何も知らないくせに。そう言ってるみたいだ。
先輩は卒業を待たずに引っ越していた。治療のためだった。
返信はなく、先輩は僕に行き先を教えなかった。
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