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第3話 あの丘に桜が咲いたらキミと
僕は毎日あの丘に登り、写真を撮ってSNSにUPし、写真雑誌に投稿した。
タイトルはいつも、あの丘に桜が咲いたらキミと。
先輩がいつかそれを見て、いいねって言いにきてくれるかもしれない。
その一ミリの可能性を信じて撮っている。
僕は鉄道写真家になっていて、その話を誰にでもした。
伝わらなかった僕の返事。
「それでも、キミが好き」
僕はそれを、ただ発信し続けた。
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