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「イノシシに近付くな!!噛まれて腕引きちぎられるぞ!!」
「来るな!!しっしっ!!」
街にやって来たイノシシ家族を発見した住民は、騒然としてパニックになった。
「見てください!!まだ迷惑イノシシが、こんなところにのさばっています!!」
遂に、テレビのリポーターまでやって来てしまった。
「やばいわ!!人間がワンサカとあたし達を取り囲んでるわ!!
もういいわよ!!山へ帰りましょうよ!!」
父イノシシのプーと瓜坊達は、母イノシシのプーコの危惧する言葉を無視して街に地面の隅から隅まで、鼻でまさぐって歩き続けた。
「ねぇ・・・どうして言うことを聞かないの?!」
母イノシシのプーコの言葉はまるで悲嘆に暮れるような口調になっていった。
「んーもぉーー!!」
その時、悲劇が起こった。
「坊やぁぁぁぁ!!」
2匹の瓜坊が、ハンターに撲殺されてしまったのだ!!
「見てください!!生意気なイノシシに正義の鉄槌が下されました!!
はははは!!人間を舐めるな!!」
テレビのリポーターはこの地獄絵図を、笑いながらエキサイトした口調でお茶の間に届けた。
「ぶふーーーーーっ!!ぷぎーーーーーーー!!ぷぎーーーーーーー!!」
「やめて!!プー!!あんたまで・・・」
母イノシシのプーコは、前に立ちはだかった父イノシシのプーに涙声で叫んだ。
「プーコ!!俺に人間を任せろ!!お前は俺に構わずここから逃げろ!!」
父イノシシは鼻息を噴き上げ、蹄を掻いて迫ってくるハンター達に立ち向かっていった。
母イノシシのプーコは逃げた。
後で父イノシシのプーが撃たれた銃声を聞きながら・・・
母イノシシは、元来た山へ逃げた・・・
だが、そこにもハンターが・・・
ダーーーーーーン!!
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