雪の日、彼女とふたりで

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雪の日、彼女とふたりで

雪が敷き詰められたような白銀の世界。その中で一組の男女がカメラを構えている。 A「どう? 上手く撮れた?」 B「うん、とっても綺麗に撮れた」 A「見せて」 B「はい、こんな感じだよ」 女の子がカメラの画面を覗く。すると、たちまち顔を赤らめる。 A「……100万円。これ、私の肖像権代だから」 B「高過ぎるっつーの」 A「ちなみに利子は十日で三割」 B「とんだ闇金融じゃねぇか」 静寂が辺り一帯を包み込む雪景色。その中で、シャッターを切る音が響き渡る。
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