第1章 二度目の冬

3/4
前へ
/4ページ
次へ
重い足取りで歩き続け、やっとのことで教室にたどり着く。 ドアを開けると「おはよう」といつも通り挨拶された。 この時間は少し早いからか決まった人しかいない。 それでもクラスの4分の1はいる。 先輩から聞いた話では、ほとんどの人が始業のチャイムが鳴る5~15分前にならないと来なくなるらしい。 だから早い時間に慣れておくといいよ、とも言われた。 早起きは苦手だが、遅刻して欠席数どうのこうのというのは面倒なので頑張って朝早くに学校に行くようにしている。 ただ、この時間は仲のいい人が来ない。 すでにあいつらはギリギリに登校する組になっている。 HRまでまだ30分あるのでとりあえず明日までの宿題をした。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加