第2問 恋人になる為に必要なことは何か

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sideしずく 「あれ?まだ外は薄暗い…」 私は、デート当日めちゃくちゃ早起きしてしまった。 だって、こうとデートできるなんて楽しみ過ぎて、落ち着かない。 こうから誘ってくれた遊園地デート。 ちゃんと言えるかな? 自分の気持ちを正直に伝えられるかな? 「あれ?待たせちまったか?」 こうが、待ち合わせ場所に現れた。 「違いの、私が早く来すぎちゃったの」 そう。 待ち合わせ時間40分前に着いてしまった私。 「そ、そっか。ほら、切符」 こうから、電車の切符を渡された。 「ありがとう」 「ほら、行くぞ」 こうの優しい声。 やっぱり私は、こうの特別になりたい。 さっきから周りの女の子達の視線がこうに集中している。 長身で、カッコいい男の子。 つい最近まで、そんなことも気付かなかったのに。 こうの事を好きになる女の子が、これからどんどん増えていって、もし私よりも近い存在の子が現れたら…そう考えるだけで胸が苦しくなった。 「どうした?しずく」 「あっ、ううん。なんでもないよ」 「そっか。ところで、今日って何時までに帰れば大丈夫?」 「こうと出かけるって言ってきたから、特に時間気にしなくても大丈夫だけど。」 「じゃ、遊園地のあと行きたいところがあるから、付き合って」 「うん…」 なんだろう。 どこに行くんだろう。 私はドキドキしていた。 今日一日が楽しみ過ぎてニヤけてしまう。 さぁ、遊園地まであと少し!
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