3550人が本棚に入れています
本棚に追加
/651ページ
小鳥は1年2組
クラスは30人
彩と、蒼とは同じクラスだった
「おはよう」
「オハヨ」
気持ちいい挨拶があちこちで交わされる…雰囲気のいいクラス
「小鳥、オハヨ」
机で教科書類を鞄から出していると蒼が来た
「おはよう、蒼」
蒼は小鳥をじっと見る
「…?」
「小鳥、今度さ…遊ばない?…その…
皆…で…さ」
「あー…」
小鳥は固まる
ーー慶次は小鳥が友人の家と行き来することさえ好まなかった
ーー小鳥は俺の『お嫁さん』になるのに、と、女友達でも嫌がる慶次が…男の子と遊ぶの…許すはずないだろうなあ
「…ごめん…
慶…おじさんに聞かないとわかんないけど
たぶんダメと思う」
小鳥は申し訳なさそうに言う
「じゃあ部活の行事ならいい?」
蒼は食い下がる
「聞いてみないとだけど…合宿は参加できたし、部活行事ならいいかも…」
蒼はニコッと笑った
最初のコメントを投稿しよう!