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教室に入ってきた神月先生は、いつものスラッとした姿ではなく、ふっくらとした・・・と言えば聞こえはいいが、はっきりいって、ぶよぶよの肉の塊みたいな、不細工な男になっていた。
神月先生は、最初は我慢していたが、みんなの視線に耐えられなくなり、ついに「こんなの僕じゃない!」と言い放って、泣きながら、教室から、飛び出していった。
何でこうなった?
考えられること・・・
まさか?
放課後走って家に帰った私は、机の上に、無造作に置いた、黒い本の表紙を、改めてじっとみつめた。
すると、読めなかった表紙のタイトルが、はっきり読めた。
「DEBUNOTE」と。
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