目覚め

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目覚め

目が覚めるときぼくは思う 確立された世界 確約された未来 その全てが崩壊していく瞬間を 目が覚めるときぼくは思う 飽和する無償の愛 供給過多な家族愛 その全てが偽りになる瞬間を なぜぼくは 確立された世界も 確約された未来も 飽和するほど与えられる無償の愛も 供給過多なほどに幸せを描いた家族愛も 眠るときに失うことを思い 目覚めるときに崩れ去ることを思うのか 朝目が覚めるときぼくは気づく そしてむなしさを抱く この世界ではぼくという存在は 孤独なのだとしる
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