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ピンポーン! ピンポーン! チャイムが鳴った。
「はい」
「若年増支援対策局、子育て支援室からロボットを届けにきました」
ここで、受け取らないというのもアリかな、と幸多は一瞬思ったが、悪あがきにしかならないと思い直しドアを開けた。
「清水幸多さんですね。AIロボC型3号で間違いありませんね」
「はい」
「梱包を解いて本体と取説を置いて帰りますので、しばらく玄関をお借りします」
幸多は玄関から下がって見守った。C型はヒト型なので結構な大きさで梱包を解くのにも大変そうだったが、慣れたもので10分もかからなかった。
「それでは、これが取扱説明書です。予備のバッテリーはこの中にあります。電源はここで、一度電源を入れたら切ることはできません。バッテリーは早めに交換ください。定期的に予備の配達と回収があります。では」
「あの……」
幸多の目の前でドアが閉められた。質問に答える用意はないようだ。
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