スカイシューターの矜持

10/17
前へ
/18ページ
次へ
「どうでしょうね」小林一曹は首をかしげる。「そもそもレーダーでロックオンできない相手ですからね。それでもあれだけ大量に同時に撃てば、当たるかもしれませんが……」 しかし、20秒後。 「……信じられん」 呆然とした面持ちで、天田二尉が双眼鏡を顔から下ろす。小林一曹も全く同感だった。 X-47Bは、雨あられと降り注ぐホークの大群を、凄まじい超絶機動で全てかわしきったのだ。 "まるで板○さん作画のアニメのようだ……" 小林一曹はある種の感慨に囚われていた。だが、次の天田二尉の言葉で、彼は現実に引き戻される。 「これで第二の壁も破られたな……」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加