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ヨハンセン中尉の僚機、Profane 02のパイロット、マイケル・「バズ」・シュウインガー少尉の焦りは頂点に達していた。既に彼は全てのミサイルを撃ち尽くしていたが、その中で目標を捉えたものは一つもなかった。目標はレーダーホーミングのAMRAAMはもとより赤外線ホーミングのサイドワインダーすら、まるであざ笑うかのように易々と回避していた。ステルス機であるX-47Bは、赤外線を含むあらゆる電磁放射が弱められているのだ。
結局、最後に残ったのは20ミリバルカン砲だった。しかし、X-47Bは単発エンジンなので双発のホーネットに比べると速度は遅い。彼は操縦桿とラダー、スロットルを駆使してX-47Bに追いすがり、ガン攻撃可能な距離にそれを捉える。
その瞬間だった。
「!」
突然、目の前からX-47Bが消えたのだ。
"そんな、バカな!"
少尉は左右を見渡す。X-47Bの姿はどこにも見えない。上を見上げても同じだった。呆然とした面持ちで彼は呟く。
「What the hell's goin' on......?(一体何が起きてるんだ……?)」
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"……やりやがった!"
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