出会いは山の中

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出会いは山の中

夏休みを利用し、わたしは父方の田舎に泊まりに来ていた。 山に囲まれその土地は夏でも涼しく、過ごしやすいからだ。 しかし…涼しいだけで、何も無い土地でもあった。 自然を相手に遊ぶ歳でもないわたしは、宿題を早々に終わらせ、毎日昼寝と散歩を繰り返していた。 ある日、山の中で昼寝をしようと思ったわたしは、山を登った。 最初は道があったのに、奥へ進むにつれ、獣道になっていく。 ほどほどでやめれば良かったものの、山には湖があると聞き、そこを目指してしまった。 だけど、と思う。 ちょっとボケてきた祖母の言うことを真に受けて良かったのか、と。 けれども進んでしまってからではもう遅い。 足が痛くなってきた頃、広場に出た。 そこは開けていて、でもそこには…。
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