バグる

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  ――何やあれ?怪奇現象? いや、幽霊の類にしてもどう形容すればわからない。 だが見覚えがある。 ゲームをプレイ中、ごく稀に発生するもの。 『バグ』っていた。 当然クラスの先生生徒の全員が困惑している。 まるで削岩機のように激しく回転しているが、机や椅子は微動だにしていない。 「コ、コラ!何してるんだ此方君!誰か止めろ!」 「無理です先生!怖くて近づけません!」 「なら俺が……うわああああああああ!」 先生もまた此方に触れたと同時に、裸になって高速回転する。 「きゃあああああ!」 「助けを呼びに行こう!このままじゃ埒があかない!」 「何の騒ぎだお前ら!」 隣の教室から先生がやってくるが …… 「こ、これはどういう事ですか先生」 「いや……!」 当然のように学ランを着て椅子に座っている此方。 そして裸で立っている先生の姿があった。 「変態だこの人!」 此方は青ざめた表情でそう告げた。 それからだった。 この町全体に『不可解』が生じ始めたのは……
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