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「買い物ですか? 私は結構です。それに私、今取り立てて買いたい物もありませんし、今月はあまりお金もなくて」
「金の心配は…」
言葉を切り、やけに胸を張ってみせる目黒。
翼の視線を受け満足そうに微笑むと目黒は翼の頭にポムッと手を置いた。
それから翼の髪をクシャっとして、困ったような翼の顔を覗き込む。
「心配するな。全て俺が払う」
目黒は目を細めた。
イケメンすぎる微笑みが、翼にはひどく無駄に感じられる。
「チ、チーム長が?そんな…私はそんなことをしてもらう立場じゃないので」
「だから、今から、その立場を変えるって言ってるだろ」
「どう変えるんですか?」
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