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まだ足が痺れていた為に、翼は横に体勢を崩してしまう。
「うひゃっ」
奇妙な声を上げる翼の腕を引き寄せ、翼が倒れないように胸に抱きとめた目黒。
目黒の胸に鼻をいささかぶつけた翼は、「いたたたぁ」と呟き右手で小さな鼻を押さえた。
「…安上がりな女ってのは、無知な上に厄介なんだな」
「!!」
目黒の言葉に驚いてしまう翼。
翼が間近で見上げた目黒の表情は相変わらず、無駄に、すごく綺麗な顔立ちをしていた。
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