ちょっとした悪戯にもご用心

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うん、頑張った。前と同じとか言うな。頑張ったとしかいいようがないんだよ。しょうがないだろ、行き当たりだったりで生きてんだよ。そんなに計画的に生きてたらそもそも幽霊騒動に巻き込まれてねえっての!! で、見つけたは良いけど案の定ボロボロなんだよな。そのノートそのものが大事とはいえ、がっかりするだろ。ってな訳で、俺の使わないノートを渡して、好き勝手かかせてやることにした。それがまぁ本当に楽しそうで。思う存分かいた後、すっきりした満面の笑みで2冊のノートを抱えて、そいつは笑った。『ありがとう、おにいちゃん!』って、消えていった。あの邪気のない、まっすぐな笑顔は、本当に可愛らしかった。あ、勘違いすんなよ、俺はショタコンじゃないからな!!!! まあこれで俺の平穏な生活は守られたよな!一件落着だ。よかったよかった。 …………今更思ったけど、幽霊って子供しかいないのか??
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