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「どんな強力な霊体の持ち主であっても、器とも言えるボディは前面にあるもんだから、霊力で防ぎきれない位の物理で殴ればボディに届いて倒せると思う」
ザジは更に注釈を重ねる。
「だけど......」
ザジが何かを言いたそうな口振りが出る前に、事態は想定を超えて遥かに速度を上げて襲い掛かるかのごとく起こるのである。
「ロボットが野原の真ん中で止まった......」
今だにロボットのカメラ部分に引っ掛かってて逃げそびれたフォッカーが、ロボットの様子に警戒心を高める。
「なんだここ? こんな場所があったのか、繁みに隠れてて気が付かなかった」
そこは何かの祭り上げた祠の様なモノが荒廃を極めた形で鎮座している。
後から追いかけてきたザジ達キャンパーの面子もその場の雰囲気に息を飲んだ。
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