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四話「人と亡霊は入り乱れる」
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あの戦闘後、一日が経過。
キャンパーの屋根の補修作業が必要であり、一時的に山間の荒れた車道を外れて人気の無い野原で停車していた。
キャンパーの修理には全員が辺り、道中で拾ったスクラップや廃車を見つけてファントムスラッシュ等で部品を切り出し
溶鉱炉を使って溶かしたり流し込んだりと部品作成作業が進む。
「溶けた鉄やアルミ何かは、ウチら霊体には別に熱くないし霊体の手で運んでも大丈夫や」
ねぱたは作業用の共同ボディであるロボットトイのモブロボ(ジ○やザ○的な)ボディでユナと作業を進める。
ユナは札から出れないが、熊のヌイグルミからは出れない訳ではないので札の箱を入れ換えて、別のヌイグルミに入り作業を手伝っていた。
「霊力で硬度を歪めて切り出したり、溶けたアルミを霊体の手で器用に掴んで形に入れたり、接合部分に会わせて接着したり......」
「みんな器用ですね」
ユナはてっきりすぐ修理なんて出来ないと思っていたが、見た目や形だけならすぐにも完了しそうな勢いである。
「補修作業は順調だ、明日にも移動を開始する」
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