四話「人と亡霊は入り乱れる」

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 カンチョウは3Dプリンターで必要パーツを作成しつつクルー全員にねぎらいの言葉を言う。    「屋根の補修は出来ても備品の消耗はどうしようもない」    ドクは今回の巨大霊体のとの交戦での消耗を語る。    「砲台の修理部品、消費した矢弾、破壊されたボディ、摩耗した車の部品etc......」    「自作可能な部分もあるが、やはり購入可能ならそうした方が楽だろう」    ドクは幾つかの部品や装備をまとめているようだ。    「この姿で買い物ですか! 仮にネットで買っても受取人とかどうするんです? 」    ユナは困惑していた。    「我々にも協力者が居てね、受取人は代行してもらえるんだが、迷惑な量になりそうなんで......」    「今回はそう言うルートではなく亡霊の商会を使おうと思っている」    カンチョウの話を聞く限り、仕入れに困らない様子だ。    「亡霊のお店ですか! 単位はちゃんと円で買えるんですよね? 」    ユナに対するカンチョウの回答は......    「現在の相場で一霊力は135円だったような」      「「霊力に相場がついてるんですか!? 」」      作業しながらねぱたが会話に参加する。    「宵越しの銭も馬鹿にならへんねん、んでもって霊力も買える時代やねん」       
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