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「あんなやつに、裸、見られたの、ずっと消せない」
龍が綺麗だって言ってくれる身体なのに、この身体は龍だけのものなのに。
ヒクッと川嶋の唇が震えた。
泣きたいのかもしれない。
だけど、川嶋の瞳からは何も零れない。
「お前の裸は俺だけのものだ…何も心配するな」
そんな出来事、全部なかったことにしてやるから。
それが記憶の中に残っているというのなら、その記憶ごと葬ってやる。
何も零れない目尻に唇を当てて、宇賀神は囁く。
「帰るぞ」
帰って、お前の裸が誰のものなのか、もう一度隅々まで確認してやる。
「や……っん、りゅう…」
全身どこもかしこも舐め回した後、その白い細い脚を持って割り開くと、そんなところまで綺麗な色をしている川嶋のそれは、先端から、出ない涙のかわりのように雫を垂らしている。
宇賀神を受け入れる小さな蕾のほうも、紅く綺麗に色づいて、ヒクヒクと震えていた。
「後、舐めてないのはここだけか?」
「りゅう、もぉ、ほしい」
懇願するように、川嶋が鳴く。
「ダメだ、全部俺のだって確認してからな…」
「や…だ、そこ、なめたら、でちゃう」
「出せよ、それも俺のだ」
訴えを無視して、先端の液体をペロリと舐めとると、その白い脚が痙攣するように震える。
宇賀神は、それをパクリと喰った。舌で舐め上げ、一気に吸い上げる。
川嶋が背中も喉も綺麗に仰け反らせ、甘い悲鳴が響いた。
「ぁ…ああっ」
迸った液体を全部飲み下して、力なくくにゃりと垂れるそれを、まだ口から解放しない。
再び熱を持って立ち上がるまで、執拗に舐め回す。
「ん……りゅう…も、いい…」
「よくない、今日は出なくなるまで全部俺に、くれ」
ここから出る、お前のこの白い液体は、初めて出したそのときから1滴残らず全部俺のものだろ?
「りゅうの、だけど、も、やだ」
欲しいなら、全部あげる、けど。
僕も、龍のが、欲しい。
熱に浮かされるように、そんなおねだりをされたら。
応えないわけにはいかない。
だけど、その前に。
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