プロローグ

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「そうだ。明日のパンなかった」 駅前の繁華街に向かうには遠く、すぐそこに新しいコンビニができていたことを思い出した詩歌は、いつもの散歩コースを変えて片側二車線の交差点に出た。 信号の向こう正面にコンビニの灯りが見えた。 見るからに新品のLED照明が煌々とその存在を主張している。 オフィスビルの建ち並ぶ一角で、その先にはワンルームマンションや、家族向けのマンションが増えつつあった。
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