祈り歌
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「金狐様、銀狐様、申し訳ありませんでした。どうか許してやってください。この子はまだまだ修行が足らない未熟者で、呪に心を乗っ取られただけなんです」 雪奈と銀はお互い顔を見合わせ、くすっと笑った後 「もう、終わったことですから」 と母に向かって笑いかけた。 こうして、ここ隠世に希望の光が戻った。 「来年もその次の年も一緒に歌おうね」 毎年、冬になると祈り祭りが執り行われるのだが、それはまた次の機会で。
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