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* * *
「うそでしょ・・・」
私が思ってる以上に、学校の勉強は進んでいた
彼女を代わりに通わせていたせいで、私は勉強に追い付けなくなっていたのだ
完全に私の失敗・・・ん?まてよ
こうなったのは全部、アイツのせいじゃないの?
アイツがいなかったら、私がこうなることはなかった
そう、アイツが悪い
「あ、いた」
アイツは普通に学校に通っていた
制服はどこから手に入れたんだろ
って、そんなことはどうでもいい
今はアイツを見るだけでイライラする
この怒りをぶつけないと気が済まない
「ねぇ、ちょっと」
「あ・・・ゆかり、さん」
彼女は私から声をかけられたのが嫌だったのか、ビクビクしながら、こちらを見ていた
「今からちょっと話出来ない?」
「えっと・・・お昼は拓弥と二人でお昼を食べるって約束、してるから」
「・・・へぇ、彼とね。ほんの5分だけでいいから。昨日のこと謝りたいの」
「ゆかり・・・!」
彼女はそれを聞いて安心したのか、安堵の表情を見せた
はっ。私が仲直りをすると思ってるわけ?・・・バカな女
私は彼女と屋上で話をすることにした
「ゆかり。私も昨日は言いすぎちゃって・・・ごめんね」
「気にしなくていいわ。それより・・・」
「え?・・・っ・・・なん、で・・・」
彼女は倒れた
とても苦しそうに、痛そうにお腹をおさえながら
「ははははは。アンタなんていなくなればいいのよ」
私は、隠していたナイフで彼女を刺したのだ
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