序章

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序章

2015年7月 妃菜子「今日残る人~?」 今日は土曜日。 午前で部活が終わり、 帰る者、自主練習する者で 部室が賑わっていた。 妃菜子(ひなこ)は控えめだけど 声を届けたい人に聞こえるよう "居残り"の出欠をとった。 香帆李(かほり)「はーい!」 真白(ましろ)「はーい!!!」 凪沙(なぎさ)「皆が残るなら……」 大翔(ひろと)「はいはいはい!!!」 陽向(ひゅうが)「妃菜子残るんだったら残るよ」 次々と出席者が増える。 妃菜子「6人……と、睦先輩~!」 (むつみ)「はい?」 少し離れた場所に居たので 妃菜子は睦に駆け寄った。 妃菜子「皆でゲーム居残りするんですが、 睦先輩もいかがですか?」 睦「ん~」 少し考える素振りをしたあと 睦「残るか。」 と、優しい笑顔を向けてくれた。 その笑みに安堵したように妃菜子は息を吐き…… すうっ…… 妃菜子「沙夜ぉぉぉぉぉ!!!!」 沙夜(さよ)「はいはいはいはい!? お呼びですか?!お嬢様!」 呼ばれて振り向く彼女は元気よく 駆け寄ってきた。 妃菜子「その呼び方はなんね笑」 沙夜「え?何となく?それで?なになに?」 妃菜子「これから居残りするけど 一緒にいかが?」 沙夜「これはこれは!ぜひぜひ……!」 お菓子もってきたよ! と、誰かの声が聞こえてそれに拍手があがった。
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