123人が本棚に入れています
本棚に追加
「んで、兄さんはどんなスキル持っとるんや?チュートリアルでガチャ回したんやろ?レアぐらい持ってれば最高やけどな。」
「ああ…俺が引いたのはアルティメットレアってやつを2枚とーー」
「はぁ!?アルティメットやて!?兄さん嘘なんて吐いたらアカンで!?」
関西弁の男が急に狼狽えだす。
なんだよ。嘘なんて吐いてねぇよ。
「いや、本当だぞ?」
コイツは何をそんなに狼狽えてるんだ?そんなに良いカードなのか?
「…嘘吐いてる風には見えんな。ならホンマもんか…!なんや、楽勝やん!!儲け儲け!!」
関西弁の男は急に上機嫌になる。
忙しい奴だな。精神科行った方がいいんじゃねぇか。
「そうや!自己紹介がまだやったな!ワイは澤野宏之!大阪出身の22歳や!職業は…聞かん方がええな。兄さんは?」
「俺は田辺慎太郎。34歳で家庭教師をしている。」
「34やて!?アンタ若く見えるな!?てっきりワイと同じかちょい上かと思ったで。ならワイはシンさんって呼ばしてもらうで!」
さっきまで愛想悪かったくせに急に態度変わったな。それだけ俺のアルティメットが凄いって事か。
「なぁ、澤野。アルティメットってそんなにすごいのか?」
最初のコメントを投稿しよう!