123人が本棚に入れています
本棚に追加
/1459ページ
第3話 バディイベント
……誰かに呼ばれている
……いや、起こされてる?
……ああ、寝てるのか俺
「兄さん!何寝とんねん!早よ起きや!!」
「あー…?どこだここ…?東京…?」
目が覚めて辺りを見渡すと、人が行き交っている往来で俺は横たわっていた。少し遠くには東京のシンボルともいえるスカイツリーが聳え立っている。俺は茨城に住んでいるのに何で東京にいるんだ?
酔っ払ってここまで来た…?いや、それは無い。俺は基本的に酒は飲まない。それに記憶が無くなるまで飲んでここまで来るなんて無理だろ。なんでここにいるんだ…?
「兄さん寝ボケとるんか?アンタもプレイヤーやろ?」
「プレイヤー…?…あ!」
そうだ。思い出した。俺'sヒストリーとかいうゲームを俺はやる事になったんだ。え?それで東京まで来たの?ワープ的な?
「え?これワープで来たの?東京まで?」
「なんやアンタ初心者かいな。かー!こんなんお荷物やん。」
悪かったな。つーかコイツ、初対面のくせによくそんな事言えるな。
この男の風貌は金髪のツンツン頭で、爬虫類のような眼をしたなんとも薄気味悪い男だ。見た目的には平気で悪態を吐きそうな感じである。
最初のコメントを投稿しよう!