あらすじ

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あらすじ

 心が壊れてしまった少女【岬 理子】  彼女は、母親、そして家族という絆を守るため、義理の父親に犯され続け、人形のように命令されるがままに生活をしていた。  そんな毎日に絶望し、駅のホームから身投げをしようとする。しかし、そんな彼女を間一髪救い出した少女がいた。それは、心を修復する少女【神之月 時名】だった。  心を修復する能力【リペア・マインド】の力により、生きることに希望を見出した岬 理子は、神之月 時名に誘われるまま、彼女の家に一緒に住むことになる。  神之月 時名との心地よい生活、そして彼女の魅力に、岬 理子は次第に神之月 時名に惹かれていく。  神之月 時名に溺れつつも、岬 理子は、血のつながった家族のことが心配になり、もう一度義父と話し合うことを決意する。  しかし、岬 理子が家に戻ると、そこは既に空き家となっていた。何が起きたのか分からなかった岬 理子は、部屋に置かれていた母親からの手紙を発見する。  その手紙は、母親からの絶縁のメッセージだった。  そんな手紙の内容を目の当たりにし、自分のせいで家族が壊れ、ひとりぼっちになってしまったことを実感し悲しみに浸ってしまう。それでも、生きることを選んだ岬 理子に、神之月 時名は手を差し伸べる。 「私と家族になりましょう――」  そんなに簡単に家族になれない! 岬 理子は神之月 時名に、自分の欲望をすべてぶつける。  しかし、神之月 時名は、岬 理子の想いを全て受け止る。そして、二人は恋人同士となり、家族見習いとして共に生活することになった。  ――そんな彼女たちの平和な日常に、様々な非現実的な驚異が待ち受ける。  それは、連続殺人犯に魅入られた、狂気の殺人者――。  それは、爆弾に魅入られた、異常性欲者――。  そして、とある事件で親友となった少女、【安倍 日立】、その彼女の目的と【リペア・マインド】と相反する力の存在――。  理子と時名は、一歩一歩確実に【リペア・マインド】という力の謎に迫っていくのだった。  これは、心を修復する少女の百合ベンチャー物語――。
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