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第四話 私……変態さんかも!?
「う……お腹が……」
時名さんは、苦しそうにお腹を押さえている。
「私、少し休ませていただきますわ……。ふぅ……」
激辛カレーライスと格闘し一皿平らげた時名さんは、ソファーに座るとそのままぐったりしていた。顔の頬は赤く火照っており、胸元は汗でしっとりと濡れている。同性の私が言うのもアレだけど、とても妖姿媚態だった。
「…………」
そんな、時名さんの様子をじっと見つめる自分に気づく。
「はっ! ……じゃ、じゃあ、私後片付けするから、時名さんはそこでゆっくり休んでいてね」
すると、時名さんは上半身を起こす。
「……え、いえ、それは悪いです。私も……」
「ダ、ダメダメ! これは一宿一飯の恩ってやつなんだから、私にやらせてよ。じゃないと申し訳なくて、私の方が息が詰まっちゃう」
私の言葉を聞くと、時名さんは再びソファーに身を委ねぐったりとする。
「……分かりました。それでは、宜しくお願い致します」
「うん、任せて!」
割と、あっさりと任せて貰えた。私の決心が伝わったのか、激辛カレーライスのダメージが残っているのか、どちらかは分からないが、時名さんは折れてくれたようだ。
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