1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はテーブルの食器をまとめキッチンにいくと、後片付けを開始した。……といっても、二人分なので、それほどの量はない。
「……タッパはあるかな……」
私は、キッチンを物色し始める。食器棚の下の方を確認すると、未使用と思われるタッパを発見する。私は、食器棚からタッパを取り出すと、一度綺麗に洗ったのち鍋の中のカレーを移す。流石に、カレーは少し冷めているようで、咽ることはことはなかった。
すべてタッパに入れると、冷蔵庫に保存する。 カレーを作った鍋は、お湯を入れて少しばかり放置する。そして、洗いやすくなるのを待つ。その間に、食べた食器などの後片付けを済ませる。最後に鍋を綺麗に洗って、後片付けが完了する。
「……よし!」
初めての台所事情だったけど、割と滞りなく片付けをすることができた。ちょっとだけ自己満足に浸ると、私はリビングに戻る。
時名さんは、いまだにソファーでぐったりとしていた。時折、吐息を漏らしながら、体をもじもじさせている。流石に少し心配になり、声をかける。
「だ、大丈夫?時名さん……」
「……ええ、大丈夫です。ちょっとお水の飲みすぎですね……。でも、カレーライスはとても美味しかったですわ……。くぅぅ……」
「今度は、甘口にしようか?」
最初のコメントを投稿しよう!