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一応、窓の外に誰もいないことを確認する。そして、再度部屋に誰もいないことを確認すると、時名さんが座っていた場所に顔を埋める。なんとなく、時名さんの匂いと温もりを感じる。
「……はぁ……。これじゃあ、私、変態さんだよ……」
そんな自己嫌悪に落ちつつも、私は暫くの間、ソファーに顔を埋め続けたのだった。
*****
「うわぁ……! 広いお風呂!」
時名さんの家のお風呂は、私のアパートの狭い風呂場とは違い、大人二人でも十分スペースのあるものだった。浴槽も、大人二人は入れるだろうか?一人なら、ゆっくりと出来そうな大きさだった。
「はぁ……。今日は色々あったなぁ……」
そんなことを考えながら、私は、腕から洗い始め、体の隅々まで念入りに洗う。シャンプーの入れ物を見ると、スーパー等ではお見掛けしない、可愛いボトルの容器だった。英語で注意書きが書かれているので外国製のものだろうか? 使ってみると市販のシャンプーとは違い、とても良い香りがお風呂場に充満する。
「……うん、これ……時名さんの匂い……」
時名さんの香りに包まれながら、私は髪の毛を丹念にシャンプーする。そして一通り体を洗うと、体中の泡をシャワーで流す。
「はぁぁ……。気持ちいい……」
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