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「さすがは御茶ノ水博士と
ブラックジャックの間に生まれた
ハイブリッドなサラブレッド！
日本の未来は明るいですね！」
古典漫画オタク田塚が言った。
まだ紙に印刷されていた時代の
『鉄腕アトム』や『ドラえもん』を
所蔵しているのがなによりも自慢な
ノッポさんだ。
ユヅキに『ジャイアン料理』という言葉を
教えてくれたのも田塚だ。
「え？お茶？……ハイブレッド？何て？」
丸眼鏡にベレー帽がトレードマークの田塚は
ヒョロリとした背を屈めて説明し始めた。
「御茶ノ水博士っていうのは
科学の粋を集めてアトムを作った天才博士。
ブラックジャックっていうのは
顔がツギハギの天才外科医。
体のパーツがバラバラに生まれてきた
ピノコを繋ぎ合わせて助手にしてるんだけど報酬はケタち……」
話してる途中に
ユヅキはケイに腕を引っ張って行かれた。
「カフェテリアのパスタ数量限定だから
急がないと無くなるよ」
どうして
ハイブリットでサラブレッドなのか
少し気になったけれど確かに
数量限定のパスタの方が
ユヅキにはもっと気になる問題だった。
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